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教員4名による書籍『1923~関東大震災と阪神間~』を出版

 大手前大学の教員4名と地元の研究者3名による書籍『1923〜関東大震災と阪神間〜』が、神戸新聞総合出版センターより12月15日に発行されました。本書は発生から今年で100年を迎えた関東大震災と阪神間地域との関わりについて、専門分野の異なる7人の研究者がそれぞれの視点から読み解いた物語集です。日本史上未曾有の大災害が襲った1923年、遠く離れたここ阪神間はその時をどのように迎えていたのでしょうか? 各章のテーマはそれぞれですが、全編に流れる筆者たちの共通の眼差しは『小さな歴史の積み重ね』です。震災当時の阪神間の歴史を通して、いまの阪神間を新たに発見していく、そのような物語集となっています。


■『1923~関東大震災と阪神間~』概要

編著者:海老良平、坂倉孝雄、森元伸枝(大手前大学)

発行日:2023年12月15日発行

版型:A5判

頁数:136ページ

価格:1,400円+税

発行元:神戸新聞総合出版センター


■目次

はしがき

第1章 震災報道の進化~100年前、40年前、そして現在~ 田辺 眞人

第2章 関東大震災と神戸の外国人コミュニティ 谷口義子

第3章 関東大震災と神戸港 坂倉孝雄

第4章 関東大震災と阪神間の建築 玉田浩之

第5章 阪神間モダニズムを関東大震災~スポーツ界への影響~ 髙木應光

第6章 神戸洋菓子のコトはじめ 森元伸枝

第7章 阪神間の娯楽とレジャー、震災前夜 海老良平

あとがき


■著者紹介

編著者

海老良平(大手前大学 現代社会学部 准教授)

坂倉孝雄(大手前大学 経営学部 准教授)

森元伸枝(大手前大学 経営学部 准教授)


著者

田辺眞人(兵庫県立兵庫津ミュージアム名誉館長、兵庫県阪神シニアカレッジ学長、園田学園女子大学名誉教授)

谷口義子(神戸学院大学非常勤講師)

玉田浩之(大手前大学 建築&芸術学部 教授)

髙木應光(日本ラグビー学会理事、県立芦屋高校非常勤講師)


■担当編集者のコメント(株式会社神戸新聞総合印刷 堀田江美氏)

大正12年(1923)年に起きた関東大震災は、東京を中心に大きな被害を出しました。しかし、遠く離れた阪神間には何の影響も無かった、と思っていませんか? 実は違います。地震の被害が無かった阪神間だからこそ、影響がありました。

 被災した外国人たちの受け入れに、神戸の外国人コミュニティはどのような役割を果たしたのか。揺れによって崩れ、炎によって燃え尽きた建物が、建築に与えた影響は。神戸で洋菓子文化が花開いた背景に、震災がどう関係したのか。震災前後の大衆娯楽とは。大震災が阪神間の文化をいかに変えたかを理解するとともに、改めてその影響力の強さを思い知らされる一冊です。


(配信元:学園広報)